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日本大学量子科学研究所Institute of Quantum Science, Nihon University

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2体束縛状態がなす2重の等比数列

一般に離散的スケール不変な量子多体問題では等比数列をなす無限個の多体束縛状態が出現します.このような多体系は現在では数多く構成されていますが,ほとんどの場合特定の1つのチャンネルでのみ離散的スケール不変性が出現するものでした.

量子科学研究所の大谷聡准教授は境界のある1次元非同種粒子2体問題に対しては最大2つのチャンネルで離散的スケール不変性が出現することを明らかにしました.これは2体束縛状態のなす等比数列が最大で2つ現れることを意味します.

本研究成果はシュプリンガーネイチャーが出版する学術誌「Few-Body Systems」に2024年3月29日付で発表されました.
なお,本研究はJSPS科研費JP23K03267の助成を受けて行われました.

S. Ohya, “Discrete Scale Invariance and U(2) Family of Two-Body
Contact Interactions in One Dimension,” Few-Body Syst. Vol. 65, 33
(2024).
DOI: https://doi.org/10.1007/s00601-024-01904-6

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