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日本大学量子科学研究所Institute of Quantum Science, Nihon University

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2体問題のエフィモフ効果を明らかに

量子多体問題で連続的スケール不変性が離散的スケール不変性に破れると,一般に多体束縛状態のエネルギー固有値は等比数列をなす.この典型例が3体問題のエフィモフ効果で,2000年代に冷却原子系で観測されて以来,多くの研究者によって精力的に研究されてきた.量子科学研究所、大谷聡助教は,今回,空間に境界がある場合,境界が無限に重い第3の粒子の役割を果たし,2体問題でもエフィモフ効果が発現することを学部レベルの初等的な1次元可解模型を用いて明らかにした.
本内容は2022年9月22日にAmerican Journal of Physics誌(米国AIP Publishing)に掲載された.また,本論文はfeatured articleに選出された.

S. Ohya, “Efimov effect for two particles on a semi-infinite line,” Am. J. of Phys. vol. 90, pp. 770–777 (2022) .
DOI:https://doi.org/10.1119/5.0086802

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