next up previous
Next: プラズマの例 Up: プラズマについて Previous: プラズマについて

はじめに

放電現象に見られる電離気体に「プラズマ」という名前を与えたのはIrving Langmuirである。 それまでは外部から眺めるだけだった放電現象に対し、内部にプローブを挿入して物理計測を試み、その特徴的な性質を明らかにした。 これがプラズマ研究の始まりである。

今日では家電製品のいろいろなところにプラズマ(放電現象)が使われ、プラズマプロセスは半導体の微細加工やナノテクノロジーに無くてはならないものになっている。 また、地球の大気圏から一歩外に出ればそこはプラズマの世界であり、宇宙空間の現象はプラズマを抜きには語ることができない。 現在のプラズマ技術はもちろん長年の核融合研究の産物であるが、この授業では核融合研究だけに限らず、もっと広い立場からプラズマを捉え、その性質について解説していきたいと考えている。

授業では、プラズマの性質を表わす基本的な「数式」をできるだけ省略しないで導いていく。 そして、数式というものは実際に使ってみないとそれの意味するところがなかなか理解できない。 そこで「物理実験学」の経験をもとに、プラズマ現象を数値的に把握し理解する練習をしていく。 プラズマ物理を道具として使いこなせるようにすることが最終的な目標である。



Keiichi Takasugi
平成25年9月18日