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現象を数値で表現し把握すること

観測で得られた結果はいろいろな情報を含んでいる。 むしろ余分な情報をいっぱい含んでいる。 何かトラブルが起こったとき、それを解決しようとするのは、そのいい例である。 こんなとき、現象をきちんと把握し、分析することが必要になる。 ここで「分析」というのは、客観的に、つまりだれでも納得できるように論理的に議論することである。 そのための第一歩が現象を数値で表現することである。 数値になっていれば、その大小を比較したり、パラメータを変えたときの変化の傾向を議論したりできるようになる。

いわゆる「実験的センス」というのは、実験装置や測定器に関する知識よりはむしろ、基本的な物理現象をよく知り、数値で表現された物理量を感覚的に把握し分析できる、そういう能力のことではないかと思う。 授業では「実験」的な試みとして、数式に数値を当てはめ、感覚的にそれを理解していく練習をしていこうと思う。



Keiichi Takasugi
平成24年2月9日