大学院入学希望者の方へ

 本研究室は日本大学理工学研究科 量子理工学専攻 に属しています。当研究室の現在のテーマは 研究紹介 にあげているように、

● 気体原子を「量子メモリ」として活用するための基礎研究である、原子系への光の保存 ・再生

● ボース・アインシュタイン凝縮体の物性(超流動性)研究や量子情報への応用

に関する研究です。

 当研究室の研究テーマに強い関心を持ちやる気のある方を、卒研配属学生に限らず、他研究室、学内他学科・他学部、他大学からも大いに歓迎します。たとえ勉強は苦手でも、物理が好きで、実験が好きで、議論が好きで、目標達成に向かって忍耐強く取り組み一つの事を成し遂げようとする強い意志がある人に「自分自身で研究する場」を提供し、できる限りのサポートを致します。

 一方、大学院進学を「なんとなく」とか「とりあえず」と考えている人には当研究室は向いておりません(といいますか、大学院へ進学すべきでないかも知れません.←あくまで私の考えですが)。南山大学 の浦上先生による「大学院進学希望者へのお説教」をご一読あれ(まったく分野が違うので理系にそのまま当てはまる訳ではないと思いますが、ベースにある考えは大変参考になると思います)。大学院は「研究」する所であり、研究とは大げさに言えば、「何か新しいことを発見し、世界に発信すること」です(ちょっとかっこつけ過ぎかもしれませんが...)。

 各自の研究テーマは、桑本と議論した上で可能な限り本人の希望がかなうような形で決定します。オリジナルなアイデアがある人はどしどし提案してください。テーマに学術的意義があり、当研究室の資源(予算、スペース等)内で遂行可能であると判断される場合、そのテーマを推進してもらうことも大いに可能です。チャレンジ精神の旺盛な人を歓迎します。

 当研究室および専攻での活動を通して、実験物理学、量子光学、原子物理学、量子統計力学等に関する高度な専門知識および技術を習得し、共同研究能力、プレゼンテーション能力、コミュニケーシ ョン能力等の社会に出てから非常に重要になる「力」を大いに磨き、将来へのステップアップのための礎としていただければと思います。

 因みに2009年度の当研究室所属大学院生は、博士前期課程(修士課程)2年生が3名、1年生が2名です。皆日夜、勉学・研究に励んでおります。

質問等ありましたら遠慮なく桑本にメール等で問い合わせてください。

日本大学理工学研究科 入試情報

日本大学理工学研究科量子理工学専攻